「出会い系サイト」を再び使い始めたんですけど、チャットルームに顔を出せるようになったのは、それから二週間ほどあとでした。 全然気にしていないはずなのに、やっぱり心のどこかで覚えていたみたいで、拒否反応が出てしまっていたようです。
情けない話ですが、それだけ失ったものが大きかったのかもしれません。毎日「出会い系サクラなし無料サイト一覧」を利用しているのに、どうしてもチャットだけは使えなかったんです。とても不思議な話ですが。 でも、ある日、ふとチャットルームを覗いてみると、失ったはずの人が、目の前にいるじゃないですか。見間違いではありません、間違いなく彼女です。
「久しぶり、どうしたん?」と動揺を隠して話しかけると、どうやら急な引越しがあって、ネット環境が間に合わなかったとのこと。 「ブログ、読んでくれなかったの?」と聞かれ、自分がどれだけテンパっていたかがよくわかりました。彼女にそのことを指摘され、顔から火が出るくらいに恥ずかしかったんですよね。 慌てて彼女のブログをみてみると、最後の更新は「引っ越します」というタイトルで、しばらく「出会い系サイト」にこれなくなるという内容でした。 自分が感じた悲しみは、全くの徒労というか、無駄なものだったとわかりました。
でも、無駄でよかったと思います。再び彼女に会えたのですから。 でも、僕の気持ちを察してくれたのか、彼女は「また会えて良かった」といってくれた。 それから僕と彼女は、そのまま「出会い系」でチャットをすることが、毎日の日課になりました。休みの日は、いつもより長く、ダラダラとチャットをしています。 そんな彼女との付き合いも、そろそろ三ヶ月になります。
そろそろチャットだけじゃなくて、ショッピングにでも誘おうかと、ちょっと計画を練っています。 本が好きな彼女のことですから、都心にある専門書がそろっている本屋にでもいって、チェック済みの新書でも購入して、その後カフェでまったりと、チャットの続きのような会話を楽しみたいです。